Generalized Amnesia

 

          

 前回書いた通り、脳卒中前に書いた分裂気味の記事を複数消した。年明けにも整理したが、よく確認しなかったのもあって甘かったようだ。丁寧に、ブログを遡ることがなかった。遡ろうとすると急激な眠気が来てしまうし、原稿も小説のためにイマージュを思い返そうとすると、眠ってしまっていた。睡眠障害が続いていた私にとって、私の長い眠りは喜ばれていた。16時間睡眠も当たり前で、私は起きていられるのかこのまま死んでしまうのかとも思っていた。脳卒中後に記憶障害になったというよりも、恐らくこの長い眠りの時間で忘却していったのだろう。ヒュプノスは夜の女神の子であり、死のタナトスとモロスの兄弟である。
7月6日、起きたと思ったら眠気がまた襲ってくる。私は、もう一度死のうと考えると希望に思えてきて、確実に死ねるようにホームセンターにある物を探しに行った。
その時に、ラグドールの子猫に会った。
アメリカンショートヘアーやマンチカンは綺麗にベッドの上にいて可愛い顔をしていたのに、この子はベッドの下で白目向いて眠っていた。その姿は愛くるしかったがベッドから落ちたんじゃないかと心配になって、そしてシッターさんに見せてもらったら、寝相が悪いのですよ、と笑っていた。今から死ぬのに一回ぐらい抱いてみたいなと思ってしまい、抱かせてもらった。本当にこの子は綺麗な青い目で、シッターさんから「甘えん坊なんですよ」と言われた。この子が息をしているのが不思議でならなかった。私のように腐りきった魂や、重たい身体を持っていない。この子の純白の身体には死者が飲むと言われる忘却のレーテーの水滴がついていたようだった。
今から死のうした人間が、猫を連れ帰った。沢山の道具を買って、
一気に私の部屋に希望が表れた。
名前は新約からつけようとも思った。けれども、
私はアダムと名づけた。
アダムと名づけた子猫と共に暮らしていると、
初めてこの子がキスをしてくれた日、
この子が舐めてくれた日、この子が私を呼んだ時、私の1時間の留守でも寂しがる
この子、アダムとの生活は私にとってかけがえのないものになった。
ふかふかのベッドじゃないと眠れない私が、固い床でこの子に誘われるまま
眠っている。
2020年の2月にこの子が病気をしたとき、私は一週間ほぼ寝ずに看病した。
真夜中に救急病院に車を飛ばして走らせたことを覚えている。6時間、固いソファーに
座って待っていたが、私はこの子が治るためならと追加料金を惜しまなかった。
絶対治る、お前は治ると言い続けた。
治療代を親に話すと驚かれてしまった。別に私のお金だし、良いでしょうと
言った。恐らく、新入社員の月の給料分で神父の給料は遥かに超えていた。
保険で返ってくるのはほんの少し。それでも全然高いと思わなかった。
眠れなくても少しも辛くなかった。私はこの子が治ると信じて、神に祈らなかった。
そうしてアダムは元気になった。
そして、更に一人で何でもできるようになったが、
8月末にアダムを守るためにある行動を取ったら、
イエスが私の心に帰ってきた。この時の感動を私は忘れない。
2018年の8月の人身事故を見てしまった事を覚えている。
その後に、秋に仕事で窮地に行ったことも覚えている。
そこから、夢現で思い出そうと想起する力が私をアダムへと
引き戻す。私はそれで思うのだ。「アダムがいるからいい」と。
アダムと一緒にいるほうが明るい笑顔だよと上書きをしてもらった。
きっと、新しい幸福のために死んだ記憶なのだろう。
それこそ天の花束を持って、君に幸福を。
アダムをとても愛している。
今日、コスプレ用の化粧をしていたら出かけるとアダムが
勘違いをして、化粧の邪魔をしに化粧台に上って、
私がアイシャドウを取ろうとすると手でおさえる。
「私がお前をおいていくわけないだろ」と
口づけをした。
何度も何度も、君とキスをするよ。
目を閉じても開いても君のことばかり、
君の寿命分は一生懸命生きるよ、一緒に天国に行こう。
時の流れに逆らわずに、光を生きよう。
私が君が大好きだ。アダム、私の天使。
私の希望、私の智慧、私の愛。全ての幸福。
私が受ける全ての祝福を君に。
本当に愛しているよ。

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