La misa de las ánimas

迷える魂に捧げるミサ(La misa de las ánimas)

昔、小さな子供が三人いる貧しい夫婦がいました。父親は病気で働けず、哀れな妻が物乞いをしながら養っていました。ある日、施しを求めて回っていると、1ペセタを貰いました。しかし、それではご飯を買うことが出来なかったので、ミサが一番必要な魂に祈りを捧げようと、司祭のところへと行きました。「司祭様、この1ペセタを一番、ミサを必要としている人に捧げてください」と頼むと司祭はそれを聞き入れました。
その帰り道に、一人の若い紳士に出会いました。その紳士から奥さん、何処へ行かれるのですか?と尋ねられ、今までの経緯を妻は話しました。すると、その紳士が一枚のメモを渡し、「こちらの家に行きなさい、そしてそこの女主人に働かせてくださいと頼んでみてください」と言いました。
妻は別に不思議に思わずに書かれてあるメモの通りに進みました。ある一軒家にたどり着き、ベルを鳴らすと、女中が出てきました。「ここの奥様に用があるのですが」と言うと、奥様がやってきました。妻は「さっき、一人の紳士が働きたいのなら、この家に行くといいと勧められました」というと、奥様は「まぁ、それは一体どんな紳士なんでしょう」と不思議がると、妻は「あの方です。あの絵の人がここを紹介してくれました」と言いました。
すると、奥様は「あれは、四年前に死んだ息子ですよ?」と答えました。
妻は自分が貧しいこと、1ペセタをミサに捧げたこと、帰り道に紳士に会い、ここを紹介してもらったことと、今までの経緯を語りました。
すると、奥様は仕事を与え、沢山の食べ物も与え、明日また来るようにと言いました。
それから5日後、奥様の前に死んだ息子の亡霊が現れ、「お母さん、もう私のことで泣かないでください。もう私の冥福のためにお祈りを捧げなくても結構です。私はもう天国へ入り、神様の前にいるのですから」と。
あの1ペセタはこの息子のために祈られ、天国へと行くことが出来たのです。
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スペイン民話の中で、最も私が好きな話です。スペインのカトリック文化の良い一面がよく出ている話です。ペセタとは昔のスペインの通貨です。1ペセタがどれほどのものか実際に触ってみたくなって、手に入れてみましたが、思ったよりも小さくて驚いてしまいました。日本の1円玉よりも小さいです。勝手なイメージで100円玉ぐらいの大きさで見ていましたので、この小ささを知れて感動しました。
私がこの話が金額だけではなく、たとえ小さな祈りでも重要なことだなと知れたお話。
5ペセタには可愛い十字架が記されています。

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