Joseph Anton Bruckner,
初めて聞いたとき、この人はカトリックだなと何故か分かった。
近代に近づくにつれプロテスタント系列の作曲家が多い中、
特に宗教性を感じさせない曲調でありながらも、カトリックの
人の思考性を感じた。ブルックナーは修道院では音楽について
何も評価されなかった過去を持っている。この曲は交響的か教会的かといえば
聞けばすぐ分かるが交響的要素が強い作品である。ブルックナーは
ミサ曲など、明らかに教会曲と分かる曲も作曲しているが、
彼は、教会的な音楽は神との対話、
そして交響曲は人間との対話だと言われている。
しかし、身についた性なのか、宗派は人間と対話していても
すぐに表れてしまうのかもしれない。「栄光を」という感覚が
拭いされないのだろう。
またあなたが抱いている偽りの無い信仰を思い起こしている。
この信仰は、まずあなたの祖母ロイスとあなたの母ユニケとに
宿ったものであるが、今あなたにも宿っていると私は確信している。
こういうわけであなたに注意したい。私の按手(あんしゅ)によって
内にいただいた神の賜物を、再び燃え立たせなさい。
テモテへの手紙 第二の手紙 第一章 5節6節