ーーーよい木はよい実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。よい木は悪い実をつけないし、悪い木はよい実をつけない。
(マタイ7章、十六~十七)
(マタイ7章、十六~十七)
―――人間の思惟は時間を支配し、いかなる間隔も乗り越えて、たえず過去と未来とをすばやい速度で駆け巡る。しかし労働する人間は、一瞬から他の一瞬へと順を追って進んでいく物質と同じように時間に服従する。
―――労働者が労働の苦痛を表現するのはこのゆえである。
ーーー肉体労働は社会生活の霊的中心でなければならない。
私は、
クロノス、過去から未来へと流れる外的時間
カイロス、神の決定的な働きが行われる時点、ギリシャ語で
「刻む」という意味もある。好機、機会とも。
「刻む」という意味もある。好機、機会とも。
に目をつけました。人には統合させなければならない善があって、それに反したり時代と合わなくなると法を変えたり、政治的活動が必要になります。
けれどもそれだけでは無くて、個人の幸福の追求のために、カイロスを覚知する必要性があります。それは貧しくても裕福でも、どんな状況下でも必要でしょう。ヴェイユの著作は制度を変えるような大きな動きは起こせないかもしれませんが、自分がクロノスのような外的世界とどう繋がらなければならないのかというのを、魅せてくれる力はあると思います。
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眠りから目覚めへと浮上する時、ヴェイユとペラン神父のように、話し合ったことが時間を越えて世界に根付いていきますようにという夢を見た。
その時に、この画像のような絵が見えました。
長針や短針の動きのように、目には見えるだけのものではいものが根を降ろすように実を結ぶというイメージが私の中にはあります。